仕事を終えて、ようやく帰宅。
バッグを置いて着替えた瞬間、ソファやベッドに座り込んでしまう。
「夕飯を作らないと」
「洗濯物もたまっている」
「部屋もそろそろ掃除したい」
やらなければいけないことは分かっているのに、体が動かない。
気づけばスマートフォンを眺めたまま時間が過ぎ、「今日も何もできなかった」と感じてしまう。
一人暮らしをしていると、このような日は珍しくありません。
仕事が終わっても、食事、洗濯、掃除、買い物、片付けなど、生活に必要な作業は残っています。誰かが代わりにやってくれるとは限らないため、「疲れているけれど自分でやらなければ」と感じやすくなります。
しかし、仕事から帰ったあとに毎日すべての家事をこなす必要はありません。
大切なのは、家事を頑張ることよりも、疲れていても生活が回る仕組みを作ることです。
この記事では、仕事から帰ると何もしたくなくなる一人暮らしの20〜30代に向けて、料理・洗濯・掃除・買い物などの負担を減らす時短術を紹介します。
平日の夜を家事だけで終わらせたくない人は、自分が負担に感じているところから見直してみてください。
仕事から帰ると何もしたくないのに家事は残っている
朝から仕事をして帰宅したあとに、「さあ、家事をしよう」とすぐ切り替えられる人ばかりではありません。
たとえば帰宅後の生活を考えてみます。
19時に帰宅したとしても、
・夕食を考える
・料理をする
・食べる
・食器を洗う
・洗濯する
・洗濯物を干す
・部屋を片付ける
・お風呂に入る
・翌日の準備をする
といった作業があります。
少し休憩したり、動画を見たり、SNSを見たりしていれば、あっという間に寝る時間です。
だからこそ、
「どうやって家事を全部終わらせるか」
ではなく、
「平日の夜にやらなくてもいい家事をどれだけ増やせるか」
という視点を持つことが大切です。
時短術1|帰宅後に「何をするか」を考えない
疲れているときは、ちょっとした判断も面倒に感じます。
特に毎日の夕食は、
「今日は何を食べよう」
「冷蔵庫に何があったかな」
「足りないものを買いに行こうかな」
と考えるところから始まります。
この「考える作業」が積み重なると、家事を始める前から疲れてしまいます。
平日の行動をある程度パターン化する
毎日の予定を細かく決める必要はありません。
たとえば、
月曜日は簡単な自炊
火曜日は作り置きや冷凍食品
水曜日は惣菜
木曜日は簡単な自炊
金曜日は外食や好きなもの
というように、大まかなパターンを決めるだけでも「今日はどうしよう」と考える回数を減らせます。
洗濯についても同じです。
「洗濯物が気になったらやる」
ではなく、
「火曜と金曜」
など、自分の生活に合わせて大まかに決めておけば、毎日判断する必要がなくなります。
家事を時短するというと作業時間を短くすることに注目しがちですが、迷う時間を減らすことも立派な時短です。
時短術2|平日の自炊を完璧にしない
一人暮らしで特に時間を取られやすいのが食事です。
自炊には料理だけでなく、
献立を考える
↓
食材を買う
↓
調理する
↓
食べる
↓
食器と調理器具を洗う
という一連の作業があります。
「料理は30分しかしていない」と思っていても、その前後まで含めると意外と時間を使っています。
「自炊する・しない」の二択から離れる
食費を考えて毎日自炊しようとすると、忙しい時期には負担になることがあります。
そこで、
しっかり自炊する日
簡単なものだけ作る日
冷凍食品や惣菜を利用する日
外食する日
宅配などを利用する日
というように複数の選択肢を持っておきます。
たとえば、ご飯だけ用意しておいて、おかずは購入する方法もあります。
反対に、主菜だけ簡単に作って、副菜は購入してもいいでしょう。
全部をゼロから作る必要はありません。
疲れた日に食べるものを決めておく
特におすすめなのが、「今日は本当に何もしたくない」という日の食事をあらかじめ決めておくことです。
疲れ切った状態で夕食を考えると、
「もう何でもいい」
となりやすくなります。
そこで、冷凍庫などに簡単に食べられるものを準備しておく方法があります。
自分で用意する方法だけでなく、宅配食などの生活サービスを利用する選択肢もあります。
重要なのは「毎日料理できる自分」を前提にするのではなく、料理できない日がある前提で生活を設計することです。
時短術3|買い物を「仕事帰りの日課」にしない
仕事帰りにスーパーへ寄ることが習慣になっている人もいるでしょう。
必要なものをその日の帰りに購入できるので便利ですが、毎日のように買い物をすると時間を取られます。
スーパーへ移動して、商品を選び、レジに並び、荷物を持って帰宅する。
さらに「何を買うか」を店内で考えていると、思った以上に時間がかかります。
買い物の回数を決める
まず試したいのが、買い物の回数を減らすことです。
たとえば週に何度も買い物しているなら、
「食品は週2回」
「日用品はなくなりそうなものをリスト化してまとめて買う」
などのルールを作ります。
スマートフォンに「次に買うもの」というメモを一つ作っておき、気づいたときに追加する方法もあります。
買い物に行ってから必要なものを思い出すより効率的です。
食材宅配やネットスーパーを使う選択肢もある
買い物そのものが大きな負担になっている場合は、食材宅配やネットスーパーなどを検討する方法もあります。
利用料金や配送料、配送エリア、注文条件などはサービスによって異なるため、自分の生活に合っているか確認する必要があります。
ここでも見るべきなのは金額だけではありません。
たとえば、
「週に何回買い物へ行っているか」
「往復を含めて何分かかっているか」
「重いものを運ぶことが負担になっていないか」
まで考えると、自分にとって利用する価値があるか判断しやすくなります。
時短術4|洗濯は「洗う」以外の手間を減らす
洗濯機が洗ってくれるから、洗濯はそれほど大変ではないと思うかもしれません。
しかし実際には、
洗濯物を分ける
↓
洗濯機を回す
↓
取り出す
↓
干す
↓
取り込む
↓
畳む
↓
収納する
と複数の工程があります。
特に「畳んで収納する作業」が面倒という人も多いでしょう。
畳まなくても困らない衣類を考える
すべての衣類をきれいに畳んで収納しなければならないわけではありません。
ハンガーで干した衣類を、そのままクローゼットへ移せるようにすると、「取り込む→畳む→収納する」という工程を減らせます。
靴下や下着などについても、自分が困らない範囲で収納方法を簡略化できます。
大切なのは、収納をきれいに見せることより、毎週無理なく続けられる方法にすることです。
クリーニングへ持っていく手間も考える
仕事で着る衣類など、クリーニングを利用する人もいるでしょう。
店舗型のクリーニングでは、衣類を持っていき、後日受け取りに行く必要があります。
営業時間と自分の生活時間が合わない場合、この往復が負担になることがあります。
そのような場合には宅配クリーニングという選択肢もあります。
どちらが適しているかは料金だけでなく、
・店舗までの距離
・営業時間
・受け取りの手間
・利用頻度
なども含めて考えましょう。
時短術5|掃除は「汚れてからまとめて」やらない
平日は掃除をする時間がなく、休日にまとめて掃除する。
この方法でも問題ありませんが、汚れや散らかりがたまるほど、一度の掃除に時間がかかりやすくなります。
そこで、平日は「掃除をする」のではなく、汚れや散らかりを増やさないことを意識します。
1〜2分で終わることだけやる
たとえば、
歯を磨いたついでに洗面台を軽く拭く。
お風呂から出るときに気になる部分だけ流す。
ゴミを見つけたらその場で捨てる。
郵便物をテーブルへ放置せず、その場で必要・不要に分ける。
こうした小さな作業なら、まとまった掃除時間を作らなくてもできます。
「今日は部屋を掃除するぞ」と考えると大仕事に感じますが、「目の前の一か所だけ」なら始めやすくなります。
床に物を置かない
掃除を面倒にする原因の一つが、床に置いてあるものです。
掃除を始める前に、
服を移動する
バッグを移動する
箱を片付ける
という作業が必要になると、掃除そのものより準備に時間がかかります。
バッグはここ、脱いだ服はここ、届いた荷物はここ、と置き場所を決めておくと掃除しやすくなります。
時短術6|「ついで家事」を増やす
家事のためだけに時間を作ろうとすると、疲れている日は後回しになりがちです。
そこで使えるのが「ついで家事」です。
たとえば、
電子レンジを待っている間にキッチンを拭く。
お風呂に入ったついでに気になる部分を軽く掃除する。
歯磨きのついでに洗面台を整える。
ゴミを出しに行くついでに郵便物を確認する。
このように、普段の行動と小さな家事をセットにします。
5分以内の家事をまとめておく
「5分あったらできる家事」を自分なりに考えておくのもおすすめです。
たとえば、
・テーブルを拭く
・ゴミをまとめる
・洗面台を拭く
・郵便物を整理する
・明日の服を準備する
などです。
まとまった時間が必要だと思っていた家事も、細かく分解すると短時間で終わるものがあります。
時短術7|家事を減らすために「持ち物」を見直す
物が多いほど、管理する手間も増えます。
服が増えれば洗濯や収納が複雑になります。
食器が増えれば洗い物をためやすくなります。
床や棚に物が多ければ、掃除するときに移動させる必要があります。
つまり、家事を時短する方法の一つが、管理するものを増やしすぎないことです。
「収納を増やす」前に不要なものを確認する
部屋が散らかると収納用品を買いたくなります。
しかし、その前に、
「最近使っていないものはないか」
「同じ用途のものを複数持っていないか」
を確認してみましょう。
物が減れば、片付ける場所を決めやすくなります。
引っ越しや衣替えなどのタイミングでまとめて見直すのも一つの方法です。
時短術8|家事を外に任せるという選択肢を持つ
自分で工夫しても、仕事が忙しい時期には家事が回らなくなることがあります。
その場合は、生活サービスを利用する方法もあります。
たとえば、
・家事代行
・食材宅配
・宅配食
・宅配クリーニング
・ネットスーパー
などです。
「一人暮らしなのに家事代行なんて贅沢では?」
と思う人もいるでしょう。
確かに、サービスを利用すれば費用が発生します。
だからこそ、利用するかどうかは「便利そうだから」だけで決めるのではなく、お金・時間・手間の3つで考えることが重要です。
生活サービスを使うか迷ったときの3つの質問
まず、
① その家事に毎月何時間使っているか
を考えます。
次に、
② その家事を自分でやることがどの程度負担なのか
を考えます。
最後に、
③ サービス料金を払ってでも減らしたい負担なのか
を考えます。
たとえば料理は好きだから自分で続けたいけれど、掃除だけが負担という人なら、掃除に関係するサービスを検討する。
買い物が一番面倒なら、ネットスーパーや食材宅配を検討する。
人によって答えは違います。
すべてを外に任せる必要はありません。
一番つらい家事だけ減らすという考え方でも十分です。
時短して浮いた時間を何に使うか決める
家事を時短する目的は、単純に「家事を早く終わらせること」ではありません。
大切なのは、そこで生まれた時間をどう使いたいかです。
たとえば、
早く寝たい。
ゆっくりお風呂に入りたい。
好きな動画を見たい。
資格の勉強をしたい。
友人と食事に行きたい。
何もせずゆっくりしたい。
どれでも構いません。
目的がないまま時短だけを追求すると、空いた時間に別の予定を詰め込み、結局忙しさが変わらないこともあります。
「平日の夜に30分ゆっくりする時間を作りたい」
「休日の午後は家事をしない」
など、自分が取り戻したい時間を具体的に考えてみましょう。
仕事から帰って何もしたくない日の最低ラインを決める
毎日同じように家事ができるとは限りません。
比較的元気な日もあれば、本当に何もしたくない日もあります。
そこで、疲れている日の最低ラインを決めておくと気持ちがラクになります。
たとえば、
「食事だけ済ませる」
「明日必要な服だけ準備する」
「生ゴミだけ処理する」
などです。
残りの家事は翌日以降でも問題ないなら、無理にその日のうちに終わらせる必要はありません。
反対に、元気がある日に少し先回りしておけば、疲れた日に何もしなくても生活が回りやすくなります。
大切なのは、毎日100点の家事をすることではなく、忙しい日でも破綻しない生活を作ることです。
一人暮らしの時短は「作業」より「仕組み」を変える
家事を速くこなせるようになることも役立ちます。
しかし、それ以上に効果が期待できるのが、家事そのものが発生しにくい仕組みに変えることです。
毎日買い物へ行くなら、回数を減らせないか。
毎日献立に悩むなら、食事パターンを決められないか。
洗濯物を畳むのが面倒なら、畳まない収納にできないか。
掃除が大変なら、床に物を置かない仕組みにできないか。
自分で行うことが負担なら、生活サービスを利用する価値はないか。
一つずつ考えていくと、「頑張らないと維持できない暮らし」から「疲れていても維持できる暮らし」に近づいていきます。
まとめ|疲れた日の自分でも続けられる家事に変えよう
仕事から帰ると何もしたくない日はあります。
そんなときに、
「もっと頑張らないと」
と考えるだけでは、家事がさらに負担に感じられるかもしれません。
今回紹介した時短のポイントは次の通りです。
- 帰宅後に何をするか考える回数を減らす
- 平日の自炊を完璧にしない
- 買い物の回数を減らす
- 洗濯の「洗う以外」の工程を減らす
- 汚れや散らかりをためにくくする
- ついで家事を取り入れる
- 管理する持ち物を増やしすぎない
- 必要なら生活サービスも選択肢にする
すべてを一度に取り入れる必要はありません。
まずは、
「平日の夜、一番面倒に感じている家事は何だろう?」
と考えてみてください。
料理なら、毎日自炊する前提を見直す。
買い物なら、回数を減らす。
洗濯なら、畳む作業を減らす。
掃除なら、散らかりにくい部屋に変える。
それでも負担が大きいなら、宅配食、食材宅配、宅配クリーニング、家事代行などの生活サービスを比較する方法もあります。
大切なのは、「全部自分でできるか」ではありません。
自分のお金・時間・手間のバランスを考えながら、仕事が忙しい時期でも無理なく続けられる暮らしを作ることです。
帰宅後の時間が家事だけで終わらないように、まずは一つ、減らせる手間を探すところから始めてみましょう。


コメント